元記事のアイキャッチ。音楽制作のフェーダーを並べた図
画像:AI OTAKU LABO 元記事より

文章で指示を書けば、伴奏もBGMも数十秒で返ってきます。そのあと困るのは、返ってきた曲を自分のものとして扱ってよいかどうかです。「著作権フリー」と掲げていても、中身はサービスごとに、同じサービスの中でもプランごとに変わります。

元サイトは2026年9月1日に、以前紹介していた12本を公式ページで確認し直しています。この記事ではその調査を資料に、権利と料金の読み方だけを扱います。曲の出来映えの話ではありません。

2年のあいだに、12本のうち4本が消えていた

元記事に掲載されたLoudlyの公式トップページ

まず前提です。古い「おすすめ一覧」をそのまま信じると、4本は空振りになります。元記事が12本すべてへ接続して確かめた結果、そのまま使えたのは8本でした。

状態本数中身
そのまま使える8本VEED / Mubert / SOUNDRAW / ecrett music / AIVA / Boomy / Loudly / WavTool
終了した2本Amper Music(Shutterstockへ吸収)/ Humtap(ドメインが切れている)
事業が変わった1本Amadeus Code(音楽AI向けのデータ基盤へ)
製品ではない1本Jukebox(2020年に公開された研究プロジェクト)

Loudly は稼働していましたが、料金ページが公開の経路から開けず、金額は確認できていません。元記事は推測で埋めず、未取得のまま残しています。

「著作権フリー」の意味は、プランで変わる

元記事に掲載されたecrett musicの公式トップページ

いちばんはっきり書き分けていたのが AIVA でした。無料プランと中位プランでは、著作権は AIVA の側にあります。

プラン月あたり著作権収益化クレジット表記月のDL数
Free€0AIVAが保有できない必要3
Standard€11AIVAが保有YouTube・Twitch・TikTok・Instagramに限る不要15
Pro€33利用者が保有制限なし不要300

無料プランで作った曲を YouTube へ上げて収益化することはできません。クレジット表記も要ります。中位の Standard なら収益化はできますが、認められるのは4つの媒体だけで、著作権は依然として AIVA の側に残ります。

ecrett music は書き方が違いました。無料か有料かを問わず全プランに商用ライセンスが付き、作成もダウンロードも無制限です。その代わり、知的財産権そのものは運営会社に帰属すると明記されています。

ここで一つ、あまり書かれていない事実が出てきます。ecrett music を運営しているのは SOUNDRAW です。別々に紹介されがちな2本は、同じ会社のサービスでした。

解約したあと、それまでに作った曲はどうなるか

元記事に掲載されたSOUNDRAWの公式トップページ

見落としやすい部分です。ecrett music では、解約するとそれ以降はダウンロードできなくなりますが、解約までに落とした曲はそのまま使い続けられると公式のよくある質問に書かれています。

裏を返せば、必要な曲は解約する前に落としておく必要があります。クラウド側に置いたままにしていると、契約が切れた時点で取り出せなくなります。

ecrett music が認めている使い方も、あわせて控えておくと迷いません。

  • 個人の制作でも、クライアント案件でも、本数を問わず使える
  • 動画や広告へ組み込むために、素材を加工してよい
  • クレジット表記は要らない
  • 曲そのものを単体で再販・再配布することは禁止(無料の配布も含む)

最後の1行が効きます。曲を素材として売る使い方は、商用ライセンスの外側です。

料金は、通貨と割引率を自分で確かめる

元記事に掲載されたSOUNDRAWの料金ページ。日本円で表示される

SOUNDRAW は日本の会社が運営しており、日本から開くと円建てで表示されます。商用利用は最安の Creator を含む全プランに付いています。

プラン月払い年払い(月あたり)
Creator¥1,650¥1,072
Artist Starter¥2,900¥1,885
Artist Pro¥3,590¥2,333
Artist Unlimited¥4,900¥3,185

料金ページには最大67%引きという表示がありますが、元記事が4プランで割り算したところ、どれもちょうど35%引きでした。この表示がどの条件を指すのかは、料金ページからは読み取れていません。契約の前に、自分が選ぶプランの実額で確かめてください。

最安プランを並べると、見えるのは機能差ではなく権利差です。ecrett music は月$4.99、SOUNDRAW Creator は年払いで月¥1,072、AIVA Standard は€11。この中で著作権が利用者のものになるのは、月€33の AIVA Pro だけでした。

よくある質問

元記事の見出し画像。よくある質問の節

「著作権フリー」と書いてあれば自由に使えますか

いいえ。多くの場合それは「使ってよい」という意味で、著作権が利用者へ移るという意味ではありません。収益化の可否、クレジット表記、再配布の禁止はプランごとに分かれています。

YouTubeで収益化できますか

サービスとプランによります。AIVA は無料プランでは収益化できず、Standard でも認められるのは4つの媒体に限られます。SOUNDRAW と ecrett music は全プランに商用利用が付きます。

解約したら作った曲は使えなくなりますか

ecrett music では、解約までにダウンロードした曲は使い続けられます。ほかのサービスについては、それぞれの規約を確認してください。共通して言えるのは、必要なものは解約前に手元へ落としておくということです。

元記事と、このガイドの範囲

AIで曲を作れるツール12本を再確認|使えたのは8本、権利はプランで変わる

AI OTAKU LABOの既存記事を資料に、機能・使い方・比較を再構成しました。元記事の実測を新しい実験結果として扱ってはいません。

追加で参照した元記事:関連する紹介記事 1