元記事のアイキャッチ。音の波形が五線譜へ変わっていく様子を描いた図
画像:AI OTAKU LABO 元記事より

耳で音を拾って五線へ書き起こすと、1曲で数時間が消えます。音源を読み込ませれば楽譜にしてくれるAIがあれば、その時間はほぼ消えます。

ただし「AI採譜ツール」として名前の挙がるサービスが、どれも音源を受け付けるわけではありません。元サイトは2026年9月時点で5本を公式ページから確認し、音源から楽譜を作れるものとそうでないものに仕分けています。料金は月額ではなく、1変換あたりの単価へ並べ直されています。

音のファイルを受け取るのは、5本中2本だった

元記事に掲載されたFlat.ioの公式トップページ

先に結論です。手元の音源やYouTubeのリンクを渡して譜面へ変換できたのは2本。残る3本は、採譜の文脈で名前が挙がるものの、音のファイルを受け取る口そのものを持っていません。

サービス音源を読み込めるか入力に取るもの
Klang.io読み込める音源・YouTubeのリンク
La Touche Musicale読み込める音源
Flat.io読み込めないMIDI・MusicXML
Sheet Music Generator読み込めない画面での設定だけ
Yeschat読み込めない文章での指示

Flat.io は楽譜を書くためのエディタです。MP3 を載せられますが、それは楽譜と音を並べて再生するためのもので、音から音符を起こす仕組みではありません。

Sheet Music Generator は初見演奏の練習向けに譜面をランダム生成する道具、Yeschat は汎用のAIチャットでした。「AI採譜」とひとくくりに紹介されていても、入力に取るものはまるで違います。

楽器ごとにアプリが分かれている

元記事に掲載されたLa Touche Musicaleの公式トップページ

音源を読み込める2本は、どちらも楽器ごとにアプリが分かれる作りでした。公式サイトで数えると、どちらも11本あります。

Klang.io はピアノ・ギター・ドラム・歌声・バイオリン・管楽器に加え、紙の楽譜の読み取りや開発者向けのAPIまで並びます。歌声・ドラム・管楽器に個別のアプリを備えているのは、5本のうちここだけでした。

ただし Klang.io の料金は、公開されている経路から確認できていません。無料のデモ採譜を試せることと、Pro へ上げれば曲全体の採譜や無制限の書き出しが使えることは記されていますが、金額そのものにはたどり着けなかった、と元記事は書いています。

La Touche Musicale のほうは、料金ページに金額と月あたりの変換回数が両方載っていました。この2つがそろっていると、1変換あたりいくらかを自分で割り出せます。

1変換あたりの単価へ並べ直す

元記事に掲載されたLa Touche Musicaleの料金ページ

月額の数字を眺めているだけでは、どちらが安いのかは見えません。上位プランは2倍を超える値段ですが、変換できる回数は10倍あります。

プラン月払い年払い(月あたり)変換回数
Free€01回あたり30秒まで
Solo€9€4月10回・アプリ1本
Galaxy€19€9月100回・全アプリ

月額を変換回数で割ると、次のようになります。Solo の月払いが€0.90、年払いで€0.40。Galaxy の月払いが€0.19、年払いで€0.09。いちばん高い組み合わせと安い組み合わせで、10倍の開きがあります。

年払いにすると、どちらのプランも月あたりの額がちょうど半分になります。公式ページの表示とも一致していました。

無料プランでも変換自体は動き、書き出しは PDF・MIDI・MusicXML の3形式が使えます。ただし1回あたり30秒までで、楽譜の編集は10回までです。複数の楽器を扱うなら、アプリ1本しか使えない Solo では足りません。

採譜した楽譜を配る前に見るところ

元記事に掲載されたSheet Music Generatorの画面

採譜は、元の曲がある作業です。ツールの規約とは別に、元の曲の権利が残ります。ここを混ぜないでください。

確認する場所見る内容
採譜ツールの規約作った楽譜を配ってよいか、売ってよいか
元の曲の権利編曲・採譜の扱い。ツールの規約では解決しない
音源の入手元YouTubeのリンクを渡す場合、その利用条件

練習用に譜面がほしいだけなら、そもそも採譜は要らないかもしれません。Sheet Music Generator のように、調号・拍子・音符の長さを指定して譜面を生成する道具もあります。目的が「初見の練習」なら、こちらのほうが早く済みます。

よくある質問

元記事の見出し画像。よくある質問の節

無料でどこまで試せますか

La Touche Musicale は無料プランでも変換が動きますが、1回あたり30秒までです。Klang.io も無料でデモ採譜を試せます。どちらも、まず短い音源で精度を見てから契約するのが確実です。

歌声やドラムも採譜できますか

Klang.io は歌声・ドラム・管楽器に個別のアプリを持っています。La Touche Musicale も11種の楽器に分かれています。ピアノ専用・ギター専用の道具も多いので、対象楽器から選んでください。

料金が載っていないサービスはどう見ればよいですか

元記事は、確認できなかったものを推測で埋めず「未取得」として残しています。同じ姿勢でよいと思います。金額が公開されていないなら、問い合わせるか、金額の分かるサービスを先に試すほうが早いです。

元記事と、このガイドの範囲

音源から楽譜を作れるAIは5本中2本|1変換あたりの単価で比べました

AI OTAKU LABOの既存記事を資料に、機能・使い方・比較を再構成しました。元記事の実測を新しい実験結果として扱ってはいません。

追加で参照した元記事:関連する紹介記事 1